アクセス解析
カウンター

会社で仕事中の写真 私は2000年4月に事務職に替わってから2003年4月に入院するまで、次々に失われていく手足の機能にもいろんな工夫で対応してパソコンを操作し仕事をしてきました。

 右手が動かなくなると左手、それも動かなくなると左足。キーボード操作が出来なくなるとスクリーンキーボードをマウスで操作、パソコンの操作方法はいくらでもあるのです。そしてパソコンが操作できれば仕事を続けることも可能なのです。

 下がWindows付属のスクリーンキーボードです。
XPの場合は[スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[ユーザー補助]-[スクリーンキーボード]と操作すると現れます。
スクリーンキーボードの写真

 いわゆる社員福祉に理解のある職場と、昨今のIT関連の技術的進歩のおかげで、車椅子で移動の重度障害者となっても仕事を続けられていました。感謝です!(2006/2退職)

 障害があっても仕事を通じ社会参加できることは、経済的安心もありますが、それより何より生きることへの励みになっているのです。

 2003年5月喉頭摘出手術を受けたため、一日中ベッドでいることになったのを期にパソコン操作を一つのスイッチで出来るオペレートナビ(以下オペナビ)に切り替えました。

Windows XP以前のOSは、オペレートナビEX(Ver2.1)[型番:PS-OP/NV21]
Windows Vistaは、オペレートナビEX(Ver3.0) [型番:PS-OP/NV30]
Windows7は、オペレートナビTT を使用します。

【注意】2011年12月オペナビの販売・サポートはNECからテクノツールに移管されました。

 オペナビはディスプレイモニタ(画面)上に表示させた専用キーボードを操作して、Windows上で動作するほとんどのアプリケーションソフトを操作することが可能なスグレモノです。つまり、アプリケーションソフトの数だけいろんな使い方があるわけです。
ここでは、オペナビの導入を検討されている方の為に、使用例を少しだけ紹介していこうと思います。

  1. 操作の様子(動画)
  2. コミュニケーションツールとして

 タッチスイッチでオペナビを操作する様子や環境制御装置を操作する様子の動画です。
映像が途切れる場合は一旦ダウンロードしてからご覧下さい。(ダウンロードはマウス右クリックで「対象ファイルにに保存」を選択)
uji320x240.wmv 画面サイズ320x240ドット ファイル容量約7Mb
uji640x480.wmv 画面サイズ640x480ドット ファイル容量約22Mb
オペナビアシストページ の鈴木さんに撮影・編集して頂きました。

 下の動画はオペナビで「メモ帳」に文字を入力する様子です。他にもIEや秀丸メールの操作、環境制御装置でディスプレイの子画面の位置を移動する様子もあります。

 患者の伝えたい言葉が「タン」や「おしっこ」等、簡単な単語レベルのコミュニケーションには、透明文字盤が早くて便利です。でも、込み入った話や詳しい説明をするには、不向きです。こういった場合はいくつかの単語(名詞・動詞・形容詞・接続詞・他)をつなげて用い、必然的に長い言葉・文章になりますから、患者も読取り側も途中で訳が分からなくなるからです。

 そこで、込み入った話や詳しい説明などは、患者も読取り側も理解しやすいようにオペナビを用いてパソコンのディスプレイモニタ(画面)上に言葉・文章にして表示させる 訳です。

 言葉・文章を表示させるアプリケーションソフトは沢山あります。MS-Word 一太郎 のようないわゆる市販のワープロソフトはもちろん、Windowsパソコンに最初から入っているメモ帳でもかまいません。

下はMS-Wordに「かな」キーボードで文章を打ち出している例です。
MS-Wordのキャプチャ写真

タッチスイッチ使用中の写真 実はパソコンを操作する上で最も重要なのがスイッチです。オペナビや環境制御装置を操作するにも、まずスイッチを操作することから始まるからです。スイッチが患者に合わないと大変ストレスを感じますしパソコン操作が嫌になります。

 スイッチにはいろんなタイプがあります。患者に合うスイッチを選ぶのはもちろん、介護者がセットしやすいタイプを選ぶことが大切です。患者の動く部位に合わせてスイッチをセットすることが必要ですが、介護者により上手い方苦手な方がいます。

患者・介護者双方がスイッチの操作具合とセットし易さ具合を試してからの購入をお勧めします。

【スイッチ販売サイトの紹介】
  1. 有限会社アルファテック:タッチスイッチを私は使っています。
  2. パシフィックサプライ株式会社:ページ中程からスイッチの表示があります。
  3. アモレ株式会社(徳永装器研究所)

 以前からパソコンで読める「電子書籍」や「電子ブック」と呼ばれるモノはありましたが、まだマイナーな存在だったと思います。しかし、2010年アップルのiPadが大ヒットして以来一気にメジャーな存在になりました。このことは、私のように手を動かすことが出来ない等の障害を持つ患者にとって、読みたい本の選択肢が増え喜ばしいことと言えるでしょう。

 一般に電子書籍を読むためには、それぞれのファイル形式に対応した無料の閲覧ソフト(ビューア)が必要です。その閲覧ソフト(ビューア)をオペナビで操作して読みます。

 電子書籍を扱うサイトは沢山あります。 有料・無料・レンタルいろいろありますが、どんなものか試したい方は手始めに無料電子書籍で有名な青空文庫 などいかがでしょうか。
下の画像は「蜘蛛の糸/芥川龍之介」を閲覧ソフトsmoopyで表示しているところとsmoopy用キーボードです。
閲覧ソフトsmoopyとキーボード

 下の動画は「三毛猫ホームズの推理/赤川次郎」をブンコビューアで閲覧している様子です。

 私は、ALS発病以来何度か検査や手術の為入院をしました。でも入院時にパソコンを持ち込んだのは2002/10に胃ろう造設の為国立療養所高松病院(現:国立病院機構高松医療センター)に入院したのが最初です。
 すでに発声状況は家族しか聞き分けられないうえ、公衆電話の受話器はおろか携帯電話さえ持てなくなっていたので、私が直接外出先から家族と連絡を取れる手段はパソコンでE-mailを使うことしかありませんでした。
 こういう理由でパソコンとPHSを持ち込みたいと主治医の先生に相談したところ、意外にアッサリOKがもらえました。「病院内は携帯電話PHS使用禁止」のポスターがいたる所に掲示してあるので、駄目でもともととと思っていただけにラッキー!後日、病棟の婦長さんから入院患者の生活の質(QOL)を高めるツールの一つとして許可しているとのことを聞きました。ナルホドーおかげで娘やALS患者さんとのメール交換を楽しめました。
 その後、病院で長期入院療養することになってからも当然インターネット環境は確保されており、おかげで妻や娘とのメール、ホームページやブログ作成と毎日活用させてもらっています。
 病院でもインターネットが出来ることは、ともすれば閉鎖的な心情に陥りやすい長期入院生活において、掛替えのない息抜きとなっているのは間違い有りません。

 以前、総務省信越総合通信局のHPで「病院内における電波利用に関する調査研究」[PDF]の概要を説明しているページがありました。
  そのなかに「影響を正確に把握し、問題がある点については必要な措置を講じ、問題のない点では有効活用を図るというのが情報通信機器の正しい利用の仕方であるが、現状では、100%安全でないということが、そのまま単に危険であるという認識につながってしまっている。リスクが1%か50%かで、医療であれば正確に判断して行動できる医療関係者も、こと情報通信機器となると思考停止してしまう場合が多い」と指摘していました。
 医療関係者には、かなり厳しい指摘ですが、携帯電話をはじめ普及してきた無線LANは患者のQOL向上に必ず貢献します。関係者の方にはぜひ考えて欲しいので紹介しました。

 理学療法士の方に、こんな情報もあるよと教えて頂いたので追加して紹介します。
 厚生労働省のHP内の「医用機器への電波の影響を防止するための携帯電話端末等の使用に関する指針について」がそれです。従来の方式の携帯電話(PDC)及びPHSに加え,新しい方式(W-CDMA及びCDMA/CDMA2000 1x)の携帯電話端末等を用いて,それらから発射される電波が及ぼす影響を調査した結果が報告されており、22cm以上離すことなどの注意喚起もあります。