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嚥下造影

 ALSは病状の進行とともにアゴや舌の神経・筋肉にも障害が出るので、飲み込むとき飲食物が気管に入ってしまい([誤嚥:ごえん]といいます。)肺炎を引き起こす危険が増大します。また、飲食物でなくとも唾液が気管に入ってしまうこともあります。 これを防止するためにとられる事前処置として

  • 胃ろう増設
  • 気管切開または喉頭摘出(気管食道分離)
がとられます。

 処置が遅れ不幸にして誤嚥による肺炎を起こしてしまった場合も事後処置で上記手術を受けることになるようです。

 私が胃ろう造設や喉頭摘出(気管食道分離)手術に踏み切る上で、大変重要な判断材料となったのが嚥下造影(VF:VideoFluorography)検査です。食事中ムセル様になった患者さんには受診をお勧めします。

 VF検査は、造影剤を加えた模擬食品の嚥下過程をX線透視装置で撮影し、ビデオテープに収録することにより、嚥下の各相の評価をおこなうものです(保険外適応ですが特定疾患医療受給者証を提示すれば費用請求はありません)。

嚥下造影の写真

【VF検査の紹介ビデオを追加しました。normal.avi ←を右クリックして「対象をファイルに保存」を選択し、ダウンロードしてご覧下さい。(正常な嚥下2秒、7.97MBあります。)】

 ビデオを見せてもらうと、素人の私にもペースト状模擬食品が気管に落ちそうになる様子が確認できました。いやいやながら、自分でも手術が必要な時期となったことが判ります。できるだけ手術を受ける時期は先に延ばしたいと考えるのが患者です。でも、手遅れになる前に手術を受けるべきだとも判っているのです。

 手術する最適のタイミングは自分で納得して自分で判断して決めたいものです。私はこれで決めました。もちろん、主治医の専門家としての勧めは大いに参考にさせていただきましたが。。。。

 喉頭摘出後に受けたVF検査では、食道が閉じて模擬食品が「鼻くう」に上がろうとする様子も確認でき、下アゴを前に突き出すことで食道を開けることも判りました。

 国立療養所高松病院(現:国立病院機構高松医療センター)の場合、造影剤は誤嚥した際の安全のために血管造影剤のイオパミドールを使用しているとのことでした。模擬食品はコーヒーゼリー、カルピスなどに造影剤を混ぜて作っているそうです。